【旅行】イスラエルの山々/アルベル山/カルネイヘッツィーム/留学生日記
今回はイスラエルの山を紹介します。
これまでにテルという丘を紹介したのは覚えているでしょうか。
↓知らない方はぜひ
【旅行】メギド/世界遺産/留学生日記 - 僕らの留学生日記inイスラエル
今回はテルではなく山を2つ紹介します。
ただの山ではなくどちらもストーリーがあって面白いですよ🤭
- アルベル山
断崖絶壁とはまさにこの事。
頂上からはガリラヤ湖や街街が見渡せる絶景。
日本の山とは違い緑色ではなく茶色でイスラエルに来てることを再実感させられるような場所です。
このアルベル山は最初に出てくる場所でもあり、ホセア書10章で触れられています。
この山は1000万年にプレートがされたことによって生まれたためこのような崖になっています。また、洞窟が多く麓には120個以上の洞窟があるそうです。
ここはなんといっても景色が最高でした、本当に落ちるんじゃないかってくらい崖のギリギリにまで行けるのでインスタ映えする写真が撮れるかもしれません。
でもくれぐれも落ちないように気を付けて下さいね、、笑
- カルネイヘッツィーム
この山でイエスキリストの山上の垂訓が解かれたとプロテスタントは信じています。
イスラエルにはもう一つ祝福の山と呼ばれ、山上の垂訓が解かれたと言われている山がありますが、どちらが本物かはわかりません。
ただ、この山はそれだけではなくもう一つ重要な出来事の舞台だとされています。
それは十字軍とアラブ人のハッチンの戦いというものです。
十字軍時代が好きな人はぜひ訪ねてみるといい場所だと思います!
またこの山の向かいにはドゥルーズ族の聖地とされる場所があります。
中に入るには長袖長ズボン、帽子が必要なので注意!(入口で貸してくれます)
ドゥルーズ族はイスラム教の一派ですが聖地はメッカではなくここです。またラマダーンの断食が強制でなかったり、イスラム教にしてはかなり変わっていると感じました。
ドゥルーズ族の人に直接話を聞いた時の記事がこちら↓
【留学日記】イスラエル旅行〜ハイファ編〜 - 僕らの留学生日記inイスラエル
一つの国の中にたくさんの時代、たくさんの宗教、文化が入り混じるこのイスラエルという国は特別に興味深い場所であると再認識した旅行でした。
本当にイスラエル面白いので、ぜひぜひ
【旅行】ミグダル/イエスの訪れたシナゴーグ
どうも、今回はイスラエルの観光スポット、
ミグダル(マグダラ)について紹介します
イスラエルにはイエスキリストの生きていた時代の遺跡が数多く発見されていますが
ここはその1つで聖書にはマグダラのマリアが登場します。
彼女はイエスに7つの悪霊(怒りや傲慢など)をとってもらった人であり、イエスの復活の時には1番にイエスに会いに行った人でした。
またイエスの時代にここはは漁業が盛んであり、
ここで取れた魚、タリキヤ(ギリシャ語で塩漬けという意味)をローマに多く高級品として輸出していたそうです。
ここで商売が行われていたと言うことが遺跡の跡により分かっていて、その事は考古学においてとても重要なことです。
ここは、2009年にセミナーセンターを建てようとして掘り始めたらなんとたまたま出てきた遺跡らしく、地下30センチくらいにシナゴーグが見つかり一躍イスラエル中で有名になりました。
このシナゴーグはガリラヤ地域だと1番古いものであり、イエスも巡回伝道の時に訪れたであろうと言われておりとても重要な意味を持っています。
↑写真はトーラーを置く机。第二神殿を表している。神殿がどういう形をしていたのか、中に何があったのかを証明するものであり大変貴重である。
↓ミクヴェ。祈りの前に体を清めていた場所とされている。
建物を建てようとしたらうっかり貴重な遺跡が見つかったり、イスラエルには考古学好きにはたまらないロマンがありますね!!
考古学好きな人はぜひイスラエルに来て、広大な歴史の深さを感じでみてはいかがでしょうか。
【旅行】受胎告知教会/イスラエル旅行/ナザレ
この前の記事でメギドについて書きましたけども、
その日に受胎告知教会というところにも行ってたので、書いてきます✏️
受胎告知教会は字の通り、
イエスキリストの母であるマリアが天使から結婚前に身籠ることを告知された場所に建てられている教会で、イスラエルのナザレという場所にあります。
歴史についてはこちらを見ればわかるので、見てください。笑
正直ネット探せば載ってるような情報は無理に手書きしなくてもいいのかなって、実際に行った自分にしか書けないようなことを書こうと思ったので、そうします。笑
最初期の受胎告知教会は、ローマ帝国内でキリスト教を公認したコンスタンティヌス1世の母親である聖ヘレナの指示で4世紀に建てられたとされていて、その意味で生誕教会や聖墳墓教会と時代を同じくしていた。この教会は7世紀にイスラムの侵入により破壊された。
二代目の教会は十字軍の時代の1102年にタンクレードにより建てられた。この教会は完全に修復には至らなかったことが1909年の発掘で分かっていて、1187年のサラディンがヒッティーンの戦いで勝っている。しかしサレディンはフランシスコ会が当地で礼拝を続けることを許可している。そして、1260年にはマムルーク朝のバイバルスにより、この教会は破壊された。
時代が経って、1620年にはフランシス会がナザレに帰ることが許されて、聖なる洞窟(もとマリアの家)をカバーする簡単な教会が再建された。1730年によりしっかりした教会を建てる許可が出て、この教会はその地域のラテン語を使ってミサを行なう人々の格好の集会場になった。この教会は1877年に再修復されている。
この教会は1954年に建て替えのために壊されて、現在の教会堂はイタリア人のジオヴァンニ・ムツィオ(Giovanni Muzio)の設計で、1964年にパウロ6世により聖別され、1969年に完成している。(Wikipediaより引用)
中は綺麗なスタンドグラスで飾られていたりとても綺麗です
また受胎告知教会の中、外には各国からマリアの絵をそれぞれの国の特徴を活かして描かれたものが寄付されておりその中には日本もあります(↓写真)
キリスト教の聖地であるイスラエルならではの教会でした。宗教に興味がなくても綺麗な建物で建築的にも面白いと思います。イスラエルに旅行にきた際にはぜひ。
【旅行】メギド/世界遺産/留学生日記
海外旅行ってせいぜい1週間くらいなのでもちろんその国の全てをまわることは出来ないですよね、
海外留学のいいところは長期滞在なので旅行じゃ行かないようなマイナーなとこだったりに行けることもあると思ってます
てことで、今回はメギドに行った話
まぁ実はメギドはイスラエルの中でも結構重要だったりするわけで、なんと聖書ゆかりの遺丘群ということでハツォル、ベエルシェバとともに2005年に世界遺産に登録されています🎊
これらは単に旧約聖書で言及されていることだけに意義があるのではなく、古代の水利施設の遺構や、近隣諸地域の建築様式の影響が見られる建造物跡など、青銅器時代から鉄器時代にかけての都市や文化交流の様子を伝えていることも重要であると言われてます。
この丘は、テルという種類の丘で
どういう意味かというと、
街が崩壊した上に後の時代でさらに街を作って、と何層にも時代ごとに人が生活していた後で構成されている丘のことです。
このメギドの凄いところは
1つのテルで26の時代が見られること、
1番古いのは紀元前5千年ごろと言われています
またここはかの有名なソロモン王が大きな街を作った後があったり、
最終戦争の舞台になるといわれているアルマゲドンがここなのではないかといわれています。
↑写真は馬小屋があった跡(古代馬は戦車に使われたり、とても貴重な動物だった)
てな感じで、実は今住んでるところから車で5分くらいのところにあるんですけど、初めて行きましたメギド。
小高い丘で四方を見渡せてとても気持ちがよかったし、沢山遺跡も観れるので考古学に興味がある人にはたまらないかもしれません。
【読書】イスラエル人とは何か
イスラエル人ってなんなのかと言う疑問を解決すべく、この本を読んだので感想です。
(イスラエル人とは何か―ユダヤ人を含む超える真実https://www.amazon.co.jp/dp/4198626057/ref=cm_sw_r_cp_api_i_ZtRSDb86TM4ND)
イスラエル人について未知だなあ
としか思っていない人が多いと思うので
是非このブログを読んでください。
そもそも僕がイスラエル人って何なのかという疑問を持った理由は、パレスチナ問題ってどうやったら解決されるんだろうと考えた時に、建国してまだ100年の経っていないイスラエルに住んでいる人々、問題の中心となっている人々について知らないといけないなと思ったからです。
その土地の歴史だけでなく今住んでいる人々のリアルも知らないといけないと思いました。、
そして読んでいくなかで、僕が注目したキーワードは
です。
民族間での紛争の解決が困難なのはそれぞれ絶対に譲れない、譲ってしまえば自分という存在が否定されるような感覚に陥ってしまうアイデンティティというものがあるからです。
この本を読む前僕は、
そもそもイスラエル自体も様々な国から来た人々が集まって互いの文化やアイデンティティを尊重し合いうまく融合してできた国だから、
それをイスラエルとパレスチナ間でも行なっていけば解決はわりと難しくはないんじゃないかと思っていました。
しかしこの本を読んで、イスラエルに住む人々とパレスチナに住む人々のアイデンティティには、"土地"という部分でどちらも譲歩しがたい接点があるという事に気づきました。
そしてそれは日本人の私たちが思っているより深く複雑な話でした。
そもそもこの問題は
ユダヤ人vsアラブ人
という単純な構図に落とすことがそもそも出来ません。
先ほどから述べている通り
イスラエル国内でさえ矛盾したアイデンティティを抱えた人が多くいます。内側が安定していない状態だ外側にばかり目を向けることは危険です。
以上のように、この問題が解決困難である要因にアイデンティティが絡んでいることはお分かりいただけたと思います。
このアイデンティティにはもちろん宗教が大きく関わっています。
互いの宗教を否定している状態では、例え土地がパレスチナに譲渡されたとしても争いは無くならないでしょう。
しかし、だからといって絶望的だ
と僕が捉えたわけではありません。
この本の中で僕の最も印象に残ったのは
平和は勇士たちでなく、ただの隣人がもたらす(本文より引用)
という言葉です。
どういう意味かというと、ユダヤ人とアラブ人と聞くとvsという言葉が思い浮かんでしまうが、それは間違いである。
隣人レベルで考えるとユダヤ人と仲の良いアラブ人、またその反対だって全然ある。
ていうかむしろ普通に暮らしてたらユダヤ人とアラブ人が仲悪いなんて嘘みたいに感じたりもする。
つまり、対立関係を生み出してしまうのは双方の関係を大きく捉え過ぎてしまうからであってもっと小さな部分を見ると平和への足がけが見つかるかもしれない。
平和は勇士たちでなく、ただの隣人がもたらすのだ。
日本にいると関係のない出来事だし、興味を持たない人も多いかもしれません。
しかし同じ地球でまだ紛争が起こっていて苦しんでいる人がいると考えた時に人間として自分には関係ないと本当に言い切れはしないと思います。それは偽善とかじゃなくて、人間という性質が同じ以上、大小はあれど他人やほかのコミュニティとの衝突が自分にもあるということです。そんな時人を見るという視点が大切になってくるかもしれません。
今回はとっても大きな事象から、日常レベルまで落とし込める本でした。
かなり独特な捉え方だったかもしれませんが、こんな感じです。
ではでは
【留学日記】イスラエル旅行〜ハイファ編〜
本日はウルパンのプログラムでハイファ旅行に行って参った
まわった場所は
バハイ庭園→元ドイツ占領区域→ドゥルーズ族の方のお話+お昼ご飯
とバハイ以外かなりマイナーであるが感想を述べさせていただく
誰かの参考になれば幸いである。
、、ならんな。
最初に行ったバハイ庭園。
こちらはかなり有名な観光スポット。イスラエルで1番ばえるんじゃないかってくらいの場所です
ここはバハイ教の庭園で、
創始者はバップ(?英語ではこう発音していたはず)
他宗教全てを認めた上で自然と調和の取れた生活を営む事を説いている。
そのためこんなに自然の美しい庭を作ったのだとか。
ちなみに誕生したのはイスラエルではないが、そこはやはり聖地イスラエル。
この場所がバハイ教にとっても1番生なる場所だとされているため
イスラエルにこのような庭が作られたのである。
創始者はここに埋葬されている。
次はそのまま真っ直ぐ下っていって元ドイツ占領区域へ向かった。
ここで面白かったのはここだけ建物の屋根が斜めになっていること。
イスラエルでは雨は滅多に降らず、また雪なんて降らないので基本的に建物や屋根は平らになっている。
しかしこの区域はドイツの建築の影響を受けて未だに屋根が斜めになっている。ドイツの占領が垣間見えるところでした
1番のばえスポット通り過ぎたのでこっからは写真撮り忘れた😀
てことで下からのバハイ庭園のせるので許して。(天気がイマイチだったのが残念)
最後はドゥルーズ族の方のお話を聞きました。
この部族はまたユダヤ教やイスラム教と違った宗教を持っていて、両親がドゥルーズ族でないとこの一族だと認められません。
この宗教は輪廻天才を信じているため、酒タバコタトゥーは厳禁なんだとか。
でもドゥルーズ族として生きるか他の人と結婚したり世俗的な生き方をするのかは個人の意思で選択できるそう。
もちろんドゥルーズ族としての生き方を捨てるとそのコミュニティとのつながりは消えてしまいますが。
イスラエルだけでなく世界各地にドゥルーズ族っていうのはいるそうです。生活と宗教がもはや同化しているのは日本人にとってとても興味深かった。
てことで。今回は観光?と言えるかはわからないですが、イスラエルのハイファを巡ってきました!
留学生ならではのマニアックなプランなので普通の旅行者の方はできるかわからないですが参考になれば幸いです!
それでは。