【語学】ヘブライ語は復活の言語
「イスラエルに旅行するだけど、そもそもイスラエルの公用語何語だっけ??」
「ヘブライ語ってどんな言語?」
今回はそんな質問にお答えします。
- ヘブライ語って?
- 話されている規模
1.ヘブライ語って?
ヘブライ語を公用語としている国はイスラエルのみで、その効用範囲はかなり限られているといえます。
なので日本人でこの言語を学習している人はかなり少ないと思います。しかしこの言語はとても面白いバックグラウンドがあるのです。
それについて、今から説明します。
皆さんもご存知のあの、「旧約聖書」は古代ヘブライ語で書かれています。つまり古いもので紀元前1000年以前からこの言語が使われていたということがわかります。
しかしユダヤ人には"離散"の期間がありましたね。ユダヤ人がイスラエルの地から追い出され、様々な方を流浪している間彼らはもちろんその国の言語を話してきました。
ではなぜ今でもヘブライ語が話されているのでしょうか?それはエリエゼル・ベンイェフダーという人が復活させたからなんです。
離散の期間もユダヤ人は祈祷や宗教的な用語としてのヘブライ語は守り続けていました。それを日常会話に復活させたのがエリエゼル・ベンイェフダーです。
彼がヘブライ語を復活させてからまだ100年余りですが、ヘブライ語はイスラエルの公用語として話されるようになりました。
こんな言語他にはないですよね。とても面白いです。
また、現在でも多くのヘブライ語を話せない帰還者がイスラエルに帰還するのを助けるためにウルパンと言われる語学学校があります。
ここでは基本的にキブツで毎日4時間労働する代わりに衣食住を与えられ勉強できるというシステムでした。(現在は労働がなかったりそもそもキブツにない場合もあります)
僕も今このウルパンというところで現地の人と交わりつつ、言語習得に励んでいます!
学んでいて感じるヘブライ語の特徴は、とてもロジカルだという点です。
上記のように、人為によって復活したヘブライ語は元から学習されることが前提となっており、とても規則的でルールに厳しい言語で学んでいてとても楽しいです😀
2.話されている規模
そして気になるのが何人に話されているかですよね。
ヘブライ語話者は全世界に約900万人と言われています。
Klein, Zeev (2013年3月18日). “A million and a half Israelis struggle with Hebrew”. Israel Hayomより引用
2013年と、少し古いデータなのでなんとも言えませんが、決して多くはありませんよね。。
また、イスラエルは英語教育に力を入れており20代以上ならほとんど全員英語を流暢に話すことができます。なので、旅行に行くつもりの方はヘブライ語が話せないからといって諦める必要はありません。笑
やはりまだ世の中、英語が話せるとかなり便利ですね。
この記事を読んでいる皆さん!海外に1人で飛び込んで通用する英語力がないと感じるなら、今すぐ英語を勉強しましょう!!(ヘブライ語の記事でなに言ってんだって笑)
しかしだからといってヘブライ語を意味はないとは思いません。
人口こそ多くはないとはいえ、近年多くのスタートアップ企業が存在しハイテク産業が栄えていることで有名なイスラエル。
なんと世界の卒業生が企業する大学ランキングでTOP30に4校も入ったのだとか。
小さな国なのにこんなにランクインすることはすごいことだと思いますね。
ビジネスでイスラエルと絡む機会も皆さんないとは言い切れません。そんな時英語でもちろん交渉など必要最低限は会話することが可能です。しかしもしそこであなたがヘブライ語を喋れたなら、、母国語で話しかけられて嫌な気がする人はいませんよね??
もしかしたら、あなたのビジネスチャンスが広がるかもしれません。。
【まとめ】
今回はヘブライ語についてまとめていきました。
話されなくなっていた言語の復活という面白いバックグラウンドがあるということがわかったと思います。
全員話せるようになった方がいい!
とは思いませんが、旅行に行く方や仕事で訪れる予定がある方は少しの単語でも覚えていくと不思議な出会いがイスラエルで待っているかもしれませんね。
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